営業利益という言葉を理解されている経営者の方は意外に少ないと言えます。
まして社員の方などで知っている方はかなり少ないのではないでしょうか。
営業利益とは、年間の粗利益から会社経費である一般管理費を引いたもの。
粗利益と営業利益を混在している方もよくおられます。
「営業利益率10%」
これは私がコンサルティングさせていただく際に、いつも「最低限」基準にしている数字です。
売上高3億円の会社の一般管理費が5000万円であれば、営業利益率10%になるためには、8000万円の粗利益が必要になるという事です。粗利益8000万円という事は、粗利益率で言えば約27%。建設業界の会社の平均を遥かに超えており、業種によっては十分可能でしょうが、建築業や土木業などではそう簡単に出せる数字ではありません。
しかし会社によっては借入金があればそこから支払金利などが引かれ、税金も引かれます。そして年間の返済額そのものは、その税引き後の数字から引かれるという事になります。上記の事例の場合、税金を払った場合に残るのは約2000万円、支払金利と年間返済がある場合などは、それでもほぼ残らない事になります。上記のように、粗利益率27%でも会社の状態によっては全く足りない事もあるのです。
それでも「営業利益率10%を維持」していけば、概ね道は開けます。
よって、借入金がない会社も、多い会社もまずは「営業利益率10%」あるかどうか、そしてその数字を会社が「目指して」いるかどうかという点が大きな分かれ目となります。
皆様も会社はいかがでしょうか?又、皆様が勤めている会社、関わっている会社はいかがでしょうか?
それを達成しない限り、それを目指さない限り、いつか会社が難しくなる時がやってきます。逆に言えば、それさえ意識していれば問題ないとも言えます。
「営業利益率10%」になるための、「年間の粗利益額」はいくら必要か?
それこそが全ての答えとなるのです。
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