今の人生でやり残したことはもうほぼなく、いつ何があっても後悔することはない状況にはある。そういった中で改めて何か残っていないかと考えた時に、ずっと会っていない友人知人に会ってみようと急に思い始めた。それもつい最近、2週間程前のことである。
よくドラマや映画で、病気などで余命宣告を受けた人が自分の人生で心残りだった人と会うようなものがあるが、そんな感じだ。ただ自分は今は病気なわけでも、まして余命宣告を受けている訳ではないので、状況は全く違うのだが、この年齢になればいつ何が起こるか分からない人生の中で、元気で時間もある今のうちにと思い実行することにした。
実際、そのように大袈裟な言い方をしているのにも訳があり、実は友人知人のほぼ全員との連絡はもうとっていなかった。こんな私にも普通に友人知人はそれなりにいたのだが、仕事も当時は圧倒的に忙しかったこともあり、何かもういいかなと思っていた。基本的には、電話番号も削除してい為、先方からの連絡も出来なくなっていたはず。それ位、あの頃は忙しかったとも言える。
ただ、今の自分の現状を話しても、何故か微妙な空気になる。仕事の状況や家庭の状況などを聞かれても、ニュアンスを伝えるだけで、微妙に引かれてしまうためだ。東京にもマンションがあることは多少言えても、住んでいる場所や家賃などもはっきりとは言えない。子供たちの状況も実はリアルには言えそうで言えない、何を言っているか分からないと思われそうだが、実際にそんな感じが続いていた。
会おうと思った所で、全員の連絡先は既に消していたので連絡できないのだが、LINEの「お友達では」という中に、その友人知人が載っていた。その中で、連絡をとってみようかな、と思った10人とこの2週間で会うことにした。ただ、私が会おうと思った所で相手があることだ。急にLINEなどしても拒否られる可能性も十分にあったが、意外にも概ね返信をもらい、一度会うことになった。中にはLINE以外から連絡が取れた人もいた。
<大した話でもないのですが、長くなるので次に続きます>