あまりこういうことを書くと、それなりに色々と言われることも多いので、極力避けようとは思っていたが、ある意味もう誰にも気を遣うこともないので書くことにした。
「年収1億円以上になる方法とは?」。YouTube等で「釣り」のサムネなどにありがちなタイトルだ。1億円プレーヤーというのをどこまで現実的に普通の人が考えているかは分からないが、響き的には夢のステータスという感じだろうか。
私がサラリーマンを辞めたのが38才。今からちょうど20年前だ。この頃の最終年収が1200万円程。地方の普通の商社マンということから考えればかなりの収入だったとは思う。それから転職して年収は360万円になり、起業した当初も長い期間で500万円以下だった。
年収を上げたいとは当然思ってはいたが、1億円などとは夢にも描くことも無かった。当時の目標はとにかく2000万円。月額で170万円というのが目標だった。目標数字の根拠としては、とにかく住宅ローンを返したかった。月に80万円返済原資があれば年間で1000万円、そうすれば4年もあれば返せると単純に思っていた。年収1000万円で返済分1000万円で合計2000万円という単純な計算だった。尚、当時は税金のことなどは考えてもいなかった。
しかしその目標はなかなか届かなかった。当然だ、そんなに簡単に届く訳がない。経営コンサルタントといっても、そんなに顧問料をいただける程の知名度も実績もなかったからだ。そもそも経営コンサルタントで1000万円以上の収入を得ている人など本当に一握りだ。
それでも2年目、3年目と少しずつ少しずつ結果も出始め、新規契約先も継続契約先も増えていった中で、起業5年目でようやくその2000万円という目標には到達した。しかし実際は、そこで住宅ローンを返済することはしなかった(団信もあるので、今でも返さずに残している)。
そしてその辺りから何となく「どうすれば年収って1億円を超えるのかな?」と考えるようになった。簡単に計算すれば月収で800万円を超えるとその数字にはなる。では月収800万円になるにはどれ位仕事をすればいいか?と考えてみた。
月額800万円の顧問料をもらっている経営コンサルタントは世の中には数人はいるだろうが、かなり少ないとは思う。コンサルティング会社としてはあるかもしれないが、個人ではほとんどいないのではないだろうか。どう考えてもそんな数字には届きそうになかった。
方法としてはひたすら顧問先の数を増やすか、単価を上げるかの2つしか道はない。数には限界もあるが、単価にも当然限界はある。そういった中、まずは大きな結果を残し続けて、その対価として単価を大きく上げてもらうしかない、という結論に達した。そしてその為にも、何より「圧倒的な実力」を身に付け、「圧倒的な結果」を残し続けるしかない、と強く思うようになった。
それ以降の推移は割愛するが、結果として10年目位に年収は1億円どころか、2億円を超えていった。書籍が売れたことによる影響や、書籍そのもの印税などの予想外の要因も多くあるのだが、知名度のアップを図れたのと、何より多くの顧問先で結果を残すことが出来たことが大きかった。
月収は多い時では3000万円を超え、自分でもよく分からない金額が毎月振り込まれるようになっていった。「年収ベースでは1億円を超えたかな」と漠然とは自分でも思っていたが、その時はもうあまりにも仕事に追われ過ぎていて、そういった感慨にふけることなどは全くなかった。とにかく忙しかった。ひたすら忙しかった。死ぬほど忙しかった。収入なんかよりも、各顧問先の結果を残すこと、そして何より自身に課せられた責任を果たすこと、それしか考えていなかった。文字通り命を懸けていたかもしれない。
その後、本当に命を削り過ぎたせいか、少しずつ体調を崩すようになっていった。体調への影響があまりにも大きく、その後の仕事は、自ら望んで大きく減らしていった。多くの顧問先の方々に頭を下げて、顧問契約を終了させてもらった。皆さんには今でも本当に申し訳ないことをしたと思っている。
少しして世の中はコロナ禍に突入していった。私自身はコロナ禍を機会に、さらに働き方を変えていった。直接的なコンサルティングから、コンサルタントを育成するコンサルティングへと少しずつ変化させていった。そして今現在に至る。現在などは収入はもう上記のような金額は全然ないが、それでも有難いことにそれなりの金額はいただいている。何より多くの顧問先の方々に信頼していただいていると自分では思っている。
私個人の「1億円への道」などに、いわゆる「再現性」はないと思われるかもしれないが、実はこのロードマップには「再現性」は十分にあった。それを私の二人の子供達が証明してくれた。流石にサラリーマンでは不可能だが、個人で起業している分には誰にでも可能だと今は思っている。
また長くなってきたので、続きは次のブログで。