前のブログ①の続きになる。
年収1億円越えの再現性について、次は私の長男の話になる。長男の話は過去のブログでも何回か書いたが、今回は過去ブログ以上にかなり詳しめの話になる。長男が起業したのは今から5年前のことになる。長男は早稲田大学から楽天に就職し、楽天では初年度からそれなりの収入はもらっていたが、入社2年目で副業を始め、2年目の終盤の3月に会社を辞めた。私にも相談は当然あったが、副業の売上(利益)が本業を超えた為、就職して丸2年経った時点で辞めることになった。5年前の3月のことだった。
元々起業はさせるつもりだったし、最大でも5年と決めて就職していた。就職先は将来を見据え、メガバンクにするか大手総合商社にするか、後はいわゆるIT系にするか長男とも何度も話合い、当時はかなり迷った。住友商事や三井物産が最終面接まで進んでいたので、本当に迷ったのだが、何故か海外勤務は無理という長男の意思が強く総合商社はやめることにした。それでもメガバンクとは最後まで迷ったが、楽天は社内公用語が英語なのと、比較的自由な社風であり、部署の希望も聞いてくれたので、そういった面でもいいかなということで楽天に決めた。
楽天では「楽天市場」に所属し、マーケティングを担当していた。勤務先は本社のある二子玉川になる。そもそも楽天の三木谷社長も、全社員に将来的な起業を強く勧めていたようなので、起業での退職には特に問題もなかった。ちなみに三木谷社長とは会議で一度だけ同席したらしい。「君が中西君?」と言われたのが最初で最後の会話だったようだ。私的には秘かに羨ましい。
長男はまずはYouTubeを始めた。かなり手探りなスタートだったが、その中で徐々に発信の方向性を見出していった。ジャンルは決まり、収益を「メンバーシップ」に持ってったのだが、YouTubeでの縛りや将来的なリスクを考え、YouTubeは広告的入口にはしながらも、収益の柱は別媒体のオンラインサロンにもっていった。
今ではYouTubeは20万人もの登録者がおり、そんなに知られてはいないが、日本でも3本指に入る売上のオンラインサロンのオーナーになっている。実名自体は公表していないのであまり知られてはいないが、正直圧倒的な会員数や売上になっている。
収入である「単価決め」は修正に修正を重ねた。コンテンツの中身やサービスなども当然修正を重ね続けた。ここでようやく具体的な売上(収入)の話になるのだが、最初の売上は月額5万円も行くかどうかだった。本人もこんなの絶対に無理だ、と言っていたが、私はすぐに年収1000万円は行くなと思い、心配するなと伝えてはいたが、そんなの行くはずがないと本人は言い続けていた。
前回のブログにも書いたように、私は自分の体験を基にして長男の1億円へのロードマップを考えてた。月額で800万円を超えるにはどうすればいいかと考えた。そしてこの、「月額で800万円を超えるにはどうすればいいか?」という考え方そのものが、年収1億円への最初の道筋だと私は考えている。それが前回と今回のこのブログでの大枠での答えにもなる。
月収で800万円行くには、オンラインサロンの会員は何人必要か?単価をいくらに設定するか?私の時と同様に「数と単価」の設定になっていった。もちろん大前提で顧客に提供するサービスを充実させないといけない。どうすればそのサロンに入りたいと思ってもらえるか?本当に入る価値はあるのか?いくらまでなら毎月払ってもらえそうか?と、どの業界であっても考えるべきポイントはほぼ同じだ。
長男的には月額の料金設定は500円がいいとこだろうとのことだったが、私は3000円超えを主張した。人数は100人も入ってくれるかどうかと長男は言っていたが、私はコンテンツ力を強く感じていたので、1000人はすぐにいくと思っていた。そしてまずは、月額3300円からオンラインサロンをスタートさせた。
その後の流れは前回同様に割愛する。そのオンラインサロンの会員数は今では遂に5000人を超えた。単価アップ(いわゆる値上げ)はこれまで2回行い、今では月額で6000円程。つまり月の売上は3000万円程、年では4億円近くにもなる。しかも原価はほとんどかかっていない。
プラットフォームの使用料は最初は25%だったが、それも細かな資料を作成してプラットフォーム側に出向いて交渉を行い、今では10%にしたので粗利益率は90%になっている。つまり年収は3億円をゆうに超える数字となっている。もう途方もない数字だ。私も一緒に進めながらも現実感が全くない。
長男の売上であり収入は、私の最盛期をも遥かに超えた数字となっている。1億円に到達するまでは丸3年かかったが、そこからの加速は大きかった。長男には次は10億円を目指せと言っている。そのための新たなツールや方法を、引き続き今も一緒に検討している。長男はまだ29才である。とにかく調子に乗らせないようにだけは日々諭している感じだ。
更に続きは次回の③にて。