もどかしい日々を乗り越えろ

仕事していれば、うまくいかないこともある。いや、うまくうかないことばかりと言ってもいいのではないか。

 

何となくいい流れで進んでいる、うまくいっているなと思うこともたまにはあるだろうが、そんなことそんなに多くはない。そこは人によって違いがあるとはいえ、やることなすことがほぼうまくいく人というのは世の中にはそんなにいないと思う。すごくうまくいっている人でも、いろいろな苦難や逆境を乗り越えて、今があるのであろう。

 

私にもそんなことは当然沢山ある。「うまくいっていていいですね」とか、「成功しているからいいですね」とか、「経験や成功体験があるから言えるんですね」とか、本当にいろいろな人から半ば嫌味気味に言われることも多いのだが、私自身も多くの苦労と様々な経験、そして数多くの失敗の先で、ようやく今に至ったのだと思っている。そして今、以前に比べると流石に減ってはいるものの、それでも思ったようにいかない、又は思ってもみなかった結果になるということなどは数多くある。

 

しかし、うまくいかない時やもどかしい時こそが、自身でありその状態や境遇を変える大チャンスだということは、この人生で本当に数多く経験してきた。

 

「何か知らないけど超いい感じになっているんだが」と、「結果として」感じるということがとにかく多い。全然うまくいってなかったはずなのに、その時にうまくいった時の想定をも遥かに大きな結果を得ているということが多いのだ。場合によっては、奇跡とも言えるような結果を生むこともしばしばある。

 

もはやうまくいかないこと、失敗すること、嫌なことなどは起こりまくってもいいんじゃないか、とまで思い始めている位だ(それでもあんまり起こって欲しくはないけど・・・)。

 

しかしそれらの結果は、当然の如く偶然得られたはずもない。1回や2回なら偶然やラッキーがあっても、何十回とも経験すれば、何かしらの「やり方や対応を含む考え方」がどこかで正しかったからだと考える方が合理的だ。

 

何回もこのブログでも書いていて大変恐縮だが、最も分かりやすい例が私の長男の高校中退だ。今30才の私の長男は高校1年時の16才の時に他校の生徒とケンカして一発退学になっている。当時は妻も家族も悲観にくれた。その後、気を取り直して翌年に高校再受験するもあえなく失敗。結局、金沢市内のとある予備校に頼み込んで、いわゆる高校2年時の春からその予備校に特別に入れてもらった。結果、その3年後に早稲田大学に合格。卒業後は楽天に就職し、その3年目に起業して、今は年商数億円の会社の社長をやっている。会社の純利益率などは50%を超えている。純利益率50%など、ちょっと考えられない数字だ。

 

中学時代から勉強をあまりしていなかった長男が、もし普通に高校に通っていれば、早稲田に入ることなど100%無かった。何より本人がそれを強く言っている。長男のその後の人生も大きく変わっていたことは間違いない。個人的にこのような事例が、大きなことで10以上、小さいことで言えば100以上も存在する。

 

以前、「運気を磨く」という本を読んだのだが、それにも同様なことが書いてあった。うまくいかなかったことへの対処一つで、そのうまかいかなかったことが素晴らしい内容へと転換されると。よって、「最初の結果」に左右されるようなことは一つもない、と大きく言えばそのような内容だった。

 

「いかにその後の対処をするか」

 

ここが全てだと考えられる。うまくいかないこと、思ってもみなかったこと、自分に良くないことが起こると誰でも辛いし、その後においてもどうしてもネガティブになってしまう。投げやりにもなることもある。それは誰でもそうだろう。そして、「自分は運が悪い」「自分は能力がないからしょうがない」「あれさえなければこんなことにはならなかった」「何で自分ばっかり」などということを思うのではないだろうか。場合によっては、「あいつのせいで」などと人のせいにする時もあるかもいしれない。私も感情的にはそう思ってしまうことは今でも多い。

 

しかしそこで「他責にだけしてその事象を終わらせない」ことが大事なのだと思う。自分でなく何かのせい、誰かのせいにして終わらせれば、それで全ては一見は終わる。一見だ。そしてまた同じようことが必ず起こる。そしてまた同じように考え、同じように自分の中で他責的な完結を図る。そしてまた同じような結果の延長になる・・・。というサイクルは長い人生で延々と続く。

 

悟りを開いたように偉そうに言って申し訳ないが、嫌なことやうまくいかないこと、そして辛いことが起こった時の「対処法」を決して間違えてはいけない。そこで正しい対処さえ行えば、更なるチャンスは必ずやってくる。逆にこっちの方がよかった、という場面が必ず訪れる。

 

まずはその、「嫌なこと」は起こるべくして起こったと「完全に自分自身で受け止める」ことだ。まずはそれこそが起点だと個人的には断言できる。但し、それが一番難しいことなのだが。

 

全て自分のやり方、考え方が間違っていたと100%受け止め、そこから真に正しい対処法を考え抜き、それぞれの「もどかしい日々」を乗り越えて欲しい。そしてその対処する答えは、実は全く難しくはない。全て自分が知っていることばかりだ。