各種お問合せに関してのお願い事項

起業して17年。コンサルティングは続けているものの、今では訪問のコンサルティングはほぼ行わず、コンサルタント養成の方もある程度は様子を見ながら受けさせてもらっているので、仕事量はほぼ増やしていない。というより、余程のお話でない限りは最近はほとんど新たなコンサルティングはしていない。

 

いただいたご依頼は全部受ける位の勢いで日本全国を365日駆け回っていた時が嘘のようだ。あの時は依頼をいただけることが自分自身とても誇らしく、又、各社が次々と大幅に改善されるのが本当に嬉しく、大変ではあったが充実した日々だったと思う。

 

お問い合わせをいただくこと自体の有難さや嬉しさは今も変わらずにあるものの、年齢的なものものに加えて仕事やそれ以外の価値観の変化などもあり、今は仕事はなるべく増やさないように、出来る限り抑えようとしているという状況が、もう5年以上は続いている。

 

しかし不思議なもので、仕事などは抑えようとすればするほど、問合せであり依頼は増えていくようで、最近はとにかく問合せが多い。時代背景的なものもあるかもしれないが、ひょっとしたら過去最高かもしれない。1冊目の「建設業のための経営改善バイブル」の発売直後の反響が最も凄まじく、2冊目の「粗利だけ見ろ」の後もほぼ同様だった。当時はコンサルティング依頼、講演依頼などは毎日のように果てしなく来ていたと思う。そして今は何故かそれ以上になっている。

 

更にそこにコンサルタント養成の問い合わせ、そして数多くの各種取材、そして質疑等のメールなども加わり、現在は全く対応しきれていない。個人の生活のペース的にはほぼ月一で海外に行っている為、現顧問先の方々への対応の時間、そして石川から東京の自宅にも行き来している時間を踏まえると、国内にいる時間もそんなにない為、その対応には正直かなり苦慮している。

 

しかも訪問のコンサルティングはもう出来ないと何回も告知させていただいている。これに関しては申し訳ないがもうどうしようもない。コンサルタント養成の方も現在の生徒さんの進捗状況も踏まえながらなので、そんなにも大人数は受けることはできない。個々人の皆さんとの契約期間も1年以上はある為、その質を落とさないためにも生徒さんの数にも限界を設けている。

 

後、都道府県の機関(保証協会や支援協議会)、又は各種金融機関からの依頼も受けていない。講演なども一時期は多少は受けていたが今はもう全くやっておらず、細かな取材などもオンラインも含めて全てお断りしている。

 

問合せが多いこと自体は本当に有難いことだとは今でも変わらずに思っている。主に書籍などを見られて関心を持たれ、連絡をいただけることには常に感謝している。様々な質疑などに対してもそうだ。今まではメールでの質問だったら、勿体付けずに出来るだけ答えるようにしていた。しかも出来るだけ丁寧に細かく。最後には、「頑張ってください!」などのメッセージも常に加えてたくらいだ。

 

しかし過去、皆さんからの様々なメール等での質疑に対して、私が丁寧に返したメールの返信は実はほとんど来ていない。私が10件返信して1件返信あるかどうかだ。

 

先方から「経営であり利益に関してこんな場合はどうすればいいですか?」などの問いに対して、私はかなりの長文で本当に丁寧に返信していた。もちろん無料で。それでも返信などはほぼ来ない。「ありがとうございました」の一言位あってもいんじゃないか?といつも思いながら、それでも私はそれぞれの問いに対して返信をしていた。

 

たまに返信があったと思ったら、「私はそうは思いません。別のやり方の方がいいと思います」などと自身のやり方を返してくる人がいる位だ。だったらそのようにやればいい。それでうまくいかないから相談してきたんじゃないのか?と思いながらも、また「そうですか。それでしたらそのうように頑張ってください」と嫌味ではなく、また丁寧に返していた位だ。

 

子供達からも「そんな返信するからだ」と言われるが、返信しないのは性格上どうしても気持ち悪いので、やり続けていた。又、「一度先生に是非お会いしたい」などと懇願され、会った中で様々な質疑にまたしても丁寧に全ての答えを言い、その後一切連絡がなくなる人などはもう数えきれない位いる。

 

私のことを知っている人達はそうは見えない、と皆さんいつも言うのだが、これで私は意外に脇が甘いようだ。調子に乗って何でもサービスしてしまう所がある。自分でもそういう自分の性質はかなり嫌になる。それは人が良いというのではない。ただただ中途半端に自分に甘いだけなのだ。そこは自分自身でも変えてきたいとずっと思っていた。

 

結論を言えば、最近はお問合せに関しては、取材・質疑・講演等に関する内容の一切の返信はしていない。返信しないことに関しては、未だに申し訳ない気持ちは持ってはいるが、それでももう返信はしていない。

 

もう無理だ。取材や質疑をしてくる人の中にはきちんとした人もいるだろうが、そもそも無料で普通に相談してくる時点で図々しい人達ではないか、と最近は思うようにしている。それに対して事細かく、そして返信すら来ないのにご丁寧な対応をしていては、お金を払ってきちんと相談してくる人、契約してくれている人達に対して申し訳ない、と今更ながらに気が付いた。

 

「コンサルタント養成コンサルティング」のご相談やご依頼、「経営者コンサルティング」のご相談やご依頼を除いては、細かな相談や講演、又は各種取材、そして営業的なものも含めて今後は一切お受けできませんので、改めてご了承いただければと思います。