この前のブログでも同様のことは書いたが、改めてここで明記したい。
様々な経営コンサル関係の方々が何を軸に経営を改善し、改善の在り方を推奨しているかは詳しくは知らない。私も以前はいろいろな経営本を読み、参考になる部分は自分にも取り入れてきたが、そのほとんどが枝葉の部分のことであり、その枝葉すらも抽象的であるものが多かった。又、そもそも具体的な方法論、進め方は分からないという内容のものが圧倒的に多かった。要は大きくは参考にならなかった、というのが印象だ。
結果、自分としては自分の経験だけに基づき、経営改善であり利益改善は、「粗利益」を軸とした経営を推奨し、そこに具体論を落とし込んでここまでやってきた。そしてその経営軸は5年前より「粗利益率」へと比重がかかっていった。その粗利益であり、粗利益率を実行ベースで目指すにあたっての会社全体としての大枠の指標こそがこの「営業利益率」なのだ。
各社には各社なりの状況がある。改善はしたいが、そこまで無理しなくてもいい会社や、今すぐに超急速な改善をしないと倒産が迫っている会社など、状況は皆違う。そういった世の中の会社、特に建設業界の会社の最終指標に私が置いているのが、この「営業利益率10%」という更なる具体的な数値になる。
営業利益率10%~20%の考え方や事例については、この前のブログを見ていただきたい。それを前提に進めていく。
売上高5億円の会社で考えてみる。営業利益率が3%なら営業利益は1500万円、営業利益率が5%なら営業利益は2500万円、そして営業利益率が10%なら営業利益は5000万円になる。一般的には、売上高が5億円規模ならまあまあ良い会社でも営業利益は1000万円位ではないだろうか。それでも決して悪い数字ではない。1500万円もあればかなり好業績で、2500万円もあれば素晴らしいともも言える。5000万円もあればもう神レベルかもしれない。その神レベルの数字が営業利益率10%だ。
そしてその「営業利益率10%」という数字こそが「経営基準値」であると私は考えていた。
考えていた、というのはここ数年で更に考えが変わってきたからだ。今現在は、私は一般的な建設業界の会社の営業利益率の最終目標値は「20%」だと思っているからだ。20%という数字は、先程の売上高5億円規模の会社であれば、営業利益が1億円ということになる。売上高5億の会社の営業利益が1億円なのだ。銀行金利等の営業外の損益により差し引きがなければ、税引前利益が1億円になるという事だ。仮に1000万円程度の減価償却があれば、償却前利益は1億1000万円になる。そんなの実際はあり得ないと、これを読んでいる全員の方が思われるだろう。
しかし私の顧問先では、2~3年前より、その営業利益率20%を目標数値に切り替えた会社の業績がその20%に近づきつつある。まだ達成とまではいかないが、10社試みて、2社が営業利益率が17~18%付近まで既にきている。営業利益率10%超えは3社、取り組むタイミングもあるので、まだ全社ではないが、ほとんの会社が営業利益率が10%を超えた中で、皆、日々奮闘している。
その域に達するには、細かな取決めの中での愚直な取り組みが何より必要だ。愚直に、ひたすら愚直に進め続ける中で、その領域が見えてくる。上記の会社の業種は、土木会社・住宅会社・建築会社、専門商社、どの会社も本当に「普通」の会社だ。特筆すべき大きなものはどの会社にもない。それでも経営者の方々の愚直さで、今、その域に達しつつある。
それらは皆、私がコンサルティングをさせていただいている会社だから特別な会社だ。皆、私が心血を注いでいる。
しかし他の会社の皆さんも、20%とまではいかなくても、営業利益率10%は普通に目指して欲しい、いや、そこは何としても目指すべきだ。その域に達しない限り、苦労して経営する意味がないのだ。
結局は前回のブログと同等の結論になる。
