前ブログで、コンサルティングを行う際に社員面談を必ず行い、その数が19年間の累計で3000人を超えてきた、という内容への「思い」を書いた。その結果、「多くの人と話をした事で何が見えてきたのか?」という部分を今回は書いてみたい。
3000人もの人と話をすると、私などでなくても「人」というものが少なからず見えてくるのではないだろうか。3000人もの人達と会い、話をして、その後関わり合いを持つ。短ければ1~2年程度の付き合いとなるが、私の場合はコンサルティング契約が長く続く傾向があるので、普通でも5~6年、長ければ10~12年、最も長い会社ではもう15年以上の付き合いとなっている会社があるので、そこの社長さんであり社員の方達との付合いも15年以上になっている。
当時私は42~43才、その時その会社の新入社員だった23才の人が、今ではもう40才手前になって課長をしている、などという会社もある位だ。「なんか、会うたびに偉くなっていますね」と先日もその会社でその社員の人に言った位だ。時が流れるのは本当に早い。
そういった中で、面談した際、あまりいい感じがしない社員の人も当然いる。感覚的確率で言えば、感じの良い人2割、普通の人5割、感じがあまり良くない人2割、感じがとても良くない人1割、といった感じだろうか。
感じが良くない人でも、私に対してのみ感じが良くないという人もいるとは思っていたので、私もまだ40代の頃は、その方々と通じ合えるように懸命に努めたものだ。その方達と何度も話し、場合によっては社外でお茶を飲んだり、食事などにも行った事もよくある。何とかこちらの思いを分かってもらおうと、当時は本当に一生懸命に話をし続けた。
結果として、それが実った事は残念ながらほぼない。感じの悪い人というのは、私だけに感じが悪く、私だけに態度が悪い訳ではなく、誰に対してもそのような態度をとる事がほとんどだった。又、その方達の多くは、会社の中でも「問題社員」と位置付ける事が多かった。本当に稀に、理解していただき会社の皆と一緒に頑張っていただいた方もいたが、そんな人は数人しかいなかった。大体が結果的には「色々な問題」を起こしてその会社を去っていった。そしてその方達が去った後で、会社は加速度的に改善スピードが上がる、というのも一つの傾向としてある。その方達には申し訳ないが、結果としてその方達が「会社の足枷」になっていたという事は事実としては挙げられる。
その1割の「感じがとても良くない人」以外の、もう2割の「感じがあまり良くない人」は「それなり」には会社に同調してもらえるが、その方達も結局は「心から同意」は得られず、あくまでも「自分達」のペースで動かれる方々が非常に多いため、会社の推進力になる事はなかった。そしてその方達も中長期的には大体会社を辞めていかれている。
そして先程の1割の方を含めた「合計約3割の感じのよくない人」の退職後の状況については、全員はわかるはずもないが、それなりに耳に入ってくる事も多い。残念ながら皆、あまりうまくいっていない様子だ。そもそもうまくいっているいないは、個人の主観なので、その人達自身からすれば幸せなのかもしれないが、客観的にはそう見えるような境遇になっている事が非常に多い。
「感じの良くない人」というのはどこにでもいる。友人や知人、外食先の店員やタクシーの運転手、人と会えば感じの良くない人などどこにでもいるものだ。そういった中で、上記の私個人の経験と、そういった方達のその後を見ていると、多くの人から見て、「感じのよくない人」を何とかしな限り会社は良くならない、と逆説的に考える事も出来る。
「感じの悪さ」を個性として見る事も出来るが、他の社員の方々が終始気を遣わなければならないような人の処遇はやはり早期に考えなければならない。何より、人手不足とはいえ「感じの良くない人」は決して採用しない方がいい。残念ながらそういった方々は「いないよりマシ」という風には決してならない。
まずは採用から考え、現状でそういう社員の方がいる場合には、経営者は決して逃げずにタイミングを見ながらその方々と話を続け、お互いの為にも早期の対応をした方がいい。これは長年コンサルティングをしてきた経験値の法則の一つとも言えるかもしれない。
