「人と話しをすること」はとにかく大事だ。仮にそれが交渉相手であっても、話をせずに「想定」や「想像」を自分自身や身内だけの中でいくら繰り返し考えていても、何の糸口も見えてこない。
「こういう場合どうしたらいいか?」という相談を経営者だけでなく、各方面や様々な方々からいただくが、そこで「判断」し「決断」するには、その「情報」があまりにも少なすぎるケースが多い。その場合は、出来うる範囲での情報の再取得を「うまく」行う必要がある。
相手に対して、聞きたい事を何でも聞ける訳がないし、相手が言ってくれる訳でもない。言ってくれたとしてそれが正しいとも限らない。何より「ストレート」に聞けるはずもない。しかし結果、多くの方々が「聞きにくい」→「聞いてもしょうがない」と決めつけて、その大半を「想像」で結論付ける事になってしまっており、それにより結果も出にくくなっている。
「情報」は多い方がいいに決まっている。相手が「本音」や「本当のこと」を言わないにしても、それらしい話の中では必ず「本音の一部」が見え隠れするものだ。それを「わずかな糸口」にして、解決の足掛かりが得られる事は少なくない。
「現在の少ない情報」に踏まえ、改めての「話合い」や「面談」、又は「浅めの交渉」の中ででも、相手の本意を探る「試み」をした方がいい。100ピースのパズルで10個しかハマっていないのに、それが何かを当てるようなものだ。それが80個や90個は無理にしても、20~40個あるだけでも「想像」のレベルは劇的に変わってくる。
とにかく「話すこと」そして「聞くこと」だ。経営者のみならず、営業マン、そして通常の業務であっても、それがプライベートの問題であっても、何かを「判断」「決断」しなければならない時には、そこを避けてはいけない。相手によっては、「多少」又は「強く」抵抗を感じる場面もあるかもしれないが、少ない情報で無駄に想像しまくり、外れた行動をとってしまうより、余程確率は上がる。そしてそれが成果に結びつく事は多い。
何かの判断や決断時には、とにかく「可能な限りの情報」を入手しよう。又は、その「情報を入手するためにどうすべきか」を今一度考えてみよう。そこにこそ多くの時間を割いてみよう。「どうすればいいか?」ではなく「どうすれば今一歩の情報を入手できるか?」という部分だ。そして社内で幹部や信頼できる相手と共に、ホワイトボードなどに情報を整理しながら「検討会」を行ってみよう。30分もすれば自分達がとるべき行動の「概要」は見えてくるはずだ。結果、成功の確率は上がり、トータルの思考時間も少なくてすむ。
今回は例え話を使っていないので、分かったような分からないような話かもしれない。しかし大体の言いたい事は分かっていただけたものと思う。いずれにしても「自分だけで」「今の情報だけで」考えても、正解には辿り着く事はなかなかないという事だ。結果を出してこその「仕事」であり、「人生」だ。これも少しずつでいいので、どうか試してみていただきたい。
