仕事に限らずの事だが、リスクがどれ位ある時に、そのリスクを想定した対応を準備しておくのがよいだろうか?私の感覚としては10%程度のリスクがあれば何らかの準備はする必要があると思っている。
もっと言えば1%でもするだろうし、そのリスクがある可能性が本当に僅かでも「存在」する限りは、それなりの準備は最低限はしておかなければいけないと思っている。
10%のリスクであれば、基本的にはほとんどが起こらないであろう確率だ。ただ、確率が10%だと10回起こったら1回はそのリスクの状態が起こり得るという「理屈」になる。10回中1回と考えれば、なかなかの高確率とも言える。例えば、そういった類の「商談」が10回あれば、そのリスクは顕在化するものと言えるし、そういった商談が月に1回もあれば、そのリスクは年に1回以上は起こり得るという事になる。よって「リスク」には何らかの準備であり、対策を講じておかなければならないはずだ。
コンサルタントになってから、様々な会社の方々のいろいろなシチュエーションの対応において、きちんとした根拠に基づいた「準備」をしている経営者の方には今までほとんど出会った事がない。「ここはもうこうなったらどうするのですか?」と私が聞くと、「それはその時考えればいいからね」などと結構言われる。しかし、先程程度の確率とタイミングでそういった問題は起こるので、結果として、年に1回以上はその対処に追われる事となる。
準備と言ってもそこまでのものは必要ない。一番に必要なのは、「それがあるかもしれない」という心構えの部分になる。事後の処理では多大な損害と後処理に時間はかかるが、事前だとかなり簡単に、そして安価で準備を出来る事は多い。
「ほとんど起こらない」から「起こるはずがない」、そして「多分大丈夫だろう」と、最後はかなり願望に近くなる。そのリスクの確率がまだ10%行かならいいが、30%、そして50%となるとかなり現実的になってくる。しかし備えの準備の習慣がない会社であり人は、その確率でも準備をしないケースが多い。準備し慣れていないのと、「多分大丈夫だ」「うまくうくに決まっている」という思い込みが強くなりすぎてしまうからのようだ。
その原因となる心境はただ一つ。「面倒だ」という姿勢以外にない。皆さん様々な理由は言われるが、結局は「全て面倒くさい」のだ。
そういった確率の低いリスクが、事象として1つ1つ現象化してくる事により、会社は少しずつダメージを受けていく。戦艦が、1発ずつ弾を受けて、少しずつ弱っていき、機能を弱めいていき、沈んでいく感じだろうか。
経営は戦略的なものが必要だし、数字の設定も管理も必要だ。それに加えて「リスクの想定」と「そのリスクへの対応の準備」が不可欠になる。自社にはどのようなリスクがあるのか?は本当に整理しておいた方がいい。そして可能な限り対応策を講じておいた方がいい。面倒だろうが、後で問題が起こってからの対応の方が余程面倒で、膨大な時間と費用がかかる。
今回も事例をあげようかどうしようかと思ったが、事例は一切あげずに書いてみた。少し分かりにくかったかもしれないが、言いたい事は感じ取っていただけたとは思っている。
