終わらせ方をうまく行えば、その後に必ず報われる

どんな事でも「終わらせ方」が大事だとずっと思っている。これは何かの本を読んだ訳でも、誰かから教わった訳でもない。自分自身がサラリーマン時代、特に営業だった時代に強く感じ、それ以降実践し続けている事だ。

 

「終わらせる事」と言っても色々とあるだろうが、ここで言う「終わらせる事」とは、「終わらせられた事」であり、「終わってしまった事」に対しての自分自身での最終の対応を指す。要は自分としては終わるつもりはなかった、又は終わらせたくないのに、終わってしまったという事にある。

 

具体的には、主に仕事上の「営業的な場面」などが多いかもしれない。受注したかった現場が受注出来ずに失注し、他社に奪われてしまった、又、取引きを続けたかったのに、先方より取引きの中止や解約を言われ、取引きが終わってしまった時などだ。

 

自分が一生懸命に追いかけて、プレゼンも金額も、その対応に至るまでベストを尽くして受注出来なかったことなど、私も営業時代には沢山あったものだ。特に私は、商社に入社後に施工管理の期間が7年程あった為、営業に出たのはもう30才手前だったので尚更だったかもしれない。

 

そういった、先方より「終わらせられた」ものに対して、最後までしっかりと終わらせる事が重要だという事だ。やる事としては簡単で、最後に先方に「挨拶に行く事」又は「メール等でもしっかりと挨拶する事」になる。

 

ここで恨み言の一つを言ったり、変な言い訳などを言ったりは決してしない事だ。まして、仕事を出してくれなかった「先方を責める」などもってのほかだ。ひとえに全ては自分の力不足が招いた事であり、逆に申し訳ない、と謝る位がいいと思う。

 

そうすれば、次のタイミングで自身や自社に必ず仕事をもらえるか、と言えば流石にそんな簡単ではない。しかしその確率は確実に上がる。失注後にそのまま黙っていた場合、次のチャンスが来る確率が10%だったとして、しっかりと挨拶などをして終わらせた場合は、多分20~30%付近までには上がると思う。要は確率は2倍~3倍になるという事だ。

 

そういった事を繰り返していけば、信用の積み重ねで、そもそもの受注確率も上がっていく事になる。そして、その対象顧客内の自社への発注シェアも上がってくる。ダメだったものは今更しようがない、とその時は失意で思うだろうが、失意の時こそそういった「姿勢」の見せ所ではないだろうか。

 

営業時代、その事は実践し続けた。上記にも書いたが、そういう事は誰かに教わった事でもないのだが、そこは徹底して行ってきた。自社の失注を先方に「謝りに」行くと、先方の担当者は「今回、頑張ってくれたのに悪いね」と大体が言ってくれる。そこで「いえ、とんでもないです。こちらの力不足で逆に申し訳ないです。また次にチャンスをいただければ、今度こそご期待に応えさせていただきます。この度はすみませんでした。又、ありがとうございました。」などときちんと言っておくと、私の感覚では8割方は次に何らかの連絡があり、新たな受注に結びついたものだ。場合によっては、その仕事そのものをやはり私の会社に発注すると、切り替えてくれた人も何人もいた位だ。

 

それを実感できた私は、失注時にひたすら謝りに行き、顧客を増やしていったものだ。ある意味、若気の至りとも言えるが、今でも通じる部分は少なからずはあると思う。

 

逆にこちらが発注時に、発注できない旨を伝えると、それきり連絡もない業者なども沢山いた。メールなどで送った場合、その返信すらない会社や担当者もいた。そんな会社に次に依頼するだろうか?私なら絶対にそんな会社はもう使わない。

 

結局は「終わりの姿勢や行動」こそが大事なのだと思う。「終わってもまだ終わりではないのだ」。これは仕事でも何でも全てに共通する事ではないだろうか。こういう事は、誰にでも出来そうで、実は意外に誰もできない。だからこそ貴重価値があるのだろう。

 

全ては「きちんと」終わらせたいものだ。